初心者ニートが20万で作るミドルスペック自作PC~組み立て

自作PC

初めてパソコンを組み立てるのは少し不安です。それでも無事完成し、問題なく起動しました。
いくつか苦労するポイントがあったので、その点を踏まえて完成までをお伝えします。

使用するパーツはこちらの記事で紹介しています。

準備

Youtubeでイメージトレーニング!
いろいろな方の自作解説動画を見るか見ないかで確実に作業ペースに差がでます。

また、パーツは電気に弱いので金属をさわるなどして体の静電気を外に逃がしてから作業します。

マザーボードの準備

使用するマザーボードはMSI B650 GAMING PLUS WIFIです。

マザーボード MSI B650 GAMING PLUS WIFI

マザーボードに①CPU、②CPUクーラー、③メモリ、④SSDを取り付けます。
CPU以降の順番に関しては、使用するパーツによって干渉することがあるので取り付ける前にマザーボード上で位置を確認して、必要に応じで順番を変えるといいです。

①CPU

使用するCPUはAMD Ryzen 5 7600です。

CPU取り付け

CPUソケットのロックを解除し、CPUを正しい向きでソケットにはめます。
向きは▲マークがマザーボードとCPUに描いてあるので、そこを合わせるだけです。
カバーはそのままでも、取り付けるときに勝手に外れてくれます。
ソケットは絶対に触らないようにしながら、CPUを優しく乗せてはめたら、ロックを再び固定します。

②CPUクーラー

使用するCPUクーラーはK6-WH(PCCOOLER)です。

ヒートシンクが他のパーツに干渉しないか確認します。まずはリテンションプレートの位置を合わせてみます。
…しかしここで悲劇が。

リテンションプレートがソケット横のコンデンサーに干渉してしまいました…。
口コミでも他のマザーボードで干渉して使えなかったとあったので、サイズ的には少し大きめな部類のようです。
残念ですが、このクーラーは使えません。(と、勘違いしていました泣)

つまずきポイント

上記図のようにCPUを囲むように取り付けたリテンションプレートにCPUクーラーを取り付けます。
下図左のようにコンデンサーと干渉し、取り付けられないと勘違いしあきらめたのでした。

本来は下図右のようにマザーボードとリテンションプレートの間にスペーサーをつけて取り付けるのですが、位置合わせをしたときにその部分を失念してしまいました。

取り付け手順を守ればK6-WHは問題なく取り付けることができます!!!

よく読みながら作業していたのに、見落としていました。
説明書はよく読んで作業しましょう!

しかし、AMD Ryzen 5 7600にはリテールクーラーが付属しているので、今回はこちらを使用して組んでいきます!

リテールクーラー

リテールクーラーはサイズが小さく他のパーツに干渉しないので、先に取り付けます。
グリスは塗布してあるので4つのねじを締めて固定するだけです。
ねじはバネで反発するので上から垂直に力を入れながら締めるのがコツになります。

③メモリ

使用するメモリはCorsair DDR5 DRAM 5200MHzです。

メモリの取り付けは差し込むだけなので簡単ですが、差し込み不足の接触不良があるみたいなのでしっかりと取り付けます。

メモリスロットのサイドクリップを開き、スロットの形とメモリの端子部分の形を合わせて正しい向きで押し込みます。
カチッとクリック音がするまで押し込むと、メモリが固定された証拠です。

④SSD

使用するSSDはSK Hynix Platinum P41 1TBです。

M.2SSD取り付け用のヒートシンクがついたスロットがあるので、そこに取り付けます。
ヒートシンクを取り外して、スロットにSSDを差し込み固定し上にヒートシンクを戻すだけです。

つまずきポイント

M.2SSD取り付け

固定用のピンも必要な場所についています。しかし、M.2SSDの実物をまだ見ていなかった私は「このピンの位置じゃSSDつける邪魔になる?」と勘違いして一度ピンを外してしまいました。M.2SSD、思ったよりも小さかったです。
何も考えずにそのままSSDをつけるだけでの簡単な作業でした。

ヒートシンクの裏のサーマルパッドについているフィルムをはがしてSSDの上に乗せてねじで固定します。

これでマザーボードの準備は完了です。

ケースに取り付け

電源と先ほど準備をしたマザーボードをケースに取り付けます。

使用するケースはMONTECH KING 95 PRO Whiteです。
電源はHydro GT PRO 850Wです。

①電源取り付け

ちょっと重たいパーツの電源からケースに取り付けます。

電源取り付け

このケースは、裏面側に縦置きで“デフォルトの下”か、“ドライブベイを外して上”の2パターンでつけられる仕様です。
今回はデフォルトの下側指定の場所にファンが外を向くように配置してケースの後ろからねじで止めます。

今回使用したHydro GT PRO 850Wは必要なケーブルがあらかじめ電源から生えているセミモジュラータイプです。
この後配線をしますが、初心者だと必要なケーブルが分かりやすく、ケース内もスッキリできるのでおすすめです。

②マザーボード取り付け

まずはIOパネルをケース背面に取り付けます。
はめるだけですがなかなか苦労しました。上をはめると下が外れる、左をはめると右が外れる…。
コツは分からず根気よく押し続けるとはまりましたが、気持ちよくはまったというよりは、はまった…よな?という感じでした。

次はマザーボードがケースに直接触れないようにするスペーサーの取り付けです。
今回のケースはマザーボードの取り付けに必要な箇所にあらかじめ付いていたのでそのままマザーボードを取り付けます。
IOパネルとスペーサーの位置を、マザーボードのそれぞれの位置に合わせます。
ここは少し余裕があり、位置があっていてもIOパネルの部分がピッタリという感じはあまりしませんでした。

位置が決まればケースにねじで固定します。

マザーボード取り付け

これでケースに取り付けは完了です。

配線

残っているパーツはグラフィックボードですが、先に取り付けると作業スペースが狭くなるのでそれ以外の配線を行います。

Youtubeでいろいろな自作動画を見てイメージしていましたが、配線に関しては詳しく解説している動画がありませんでした。
そのため、私が一番不安に思っていた工程でもあります。しかし、詳しくないと思っていた動画を参考に説明書をよく読みながら進めると、大きな失敗もなく進めることができました。

事前に私が疑問に思っていたのは以下の3点です。

  1. どこにどれを接続する?
  2. 変な形のケーブルは何?
  3. ケースファンはどうやって接続する?

1.どこにどれを接続する?

線がいっぱい生えててよくわからない。

と、思っていましたが端子部分とマザーボードに何の端子か記載されているし、端子の形状でだいたい刺さる場所が分かります。マザーボードの説明書を読みながら進めるとつまずくことなく進められました。

24ピン
24ピン
8ピン
CPU8ピン

電源から伸びる重要なケーブルは以下の3点で、分かりやすく迷うことはありません。

  • 24ピンの大きい端子のケーブル
  • CPUの補助電源のケーブル
  • グラフィックボード用のケーブル

ケースから伸びるケーブルは以下になります。

  • フロントパネル(オーディオ、スイッチ系)
  • USB 3.2 Gen 2 10Gbps Type-C
  • USB 3.2 Gen 1
  • ケースファン・LEDコネクタ
MONTECH KING 95 PRO White USBケーブル
左:USB 3.2 Gen 2 10Gbps Type-C      右:USB 3.2 Gen 1

どちらかというとこちらの方が迷うポイントが多く、USBは端子の形状が似ていたり、ファンの端子を刺せる場所がマザーボードには複数あるのに加えてファンを光らせるライティングの端子は3ピンと4ピンがあるためです。
説明書を読みつつ端子の形状をよく確認しながら接続していきました。

細かくて分かりにくいとされているフロントパネルのスイッチ系コネクタも今回のケースは一つにまとめられたタイプなので向きを確認して一つ接続するだけなので簡単です。

2.変な形のケーブルは何?

電源ケーブル
電源ケーブル

電源ケーブルはなぜか変な形をしています。
二股に分かれていたり、端子からもう一つ端子が生えています。なぜそんなことになっているのかは意味が分かりません。
ですが、二股になっているものはくっつけて(刺しづらかったら片方づつ)接続するだけでした。
先からもう一つ生えてるケーブルは、この形状が必要なこともあるみたいですが基本的には生えてるのは気にしないで使えば良いみたいです。

3.ケースファンはどうやって接続する?

ファン同士の接続は?LEDは?RGB?よく分かりませんが。
しかしケースファンが付属しているタイプのケースで、ファンも全てハブに接続されているので、複雑な部分はなく配線も非常に簡単でした。

ケースファンハブ

ハブには電源からペリフェラルケーブルを接続します。(重要なケーブル3点には入れませんでしたが、形状ですぐに分かります)
マザーボードにはファン用の端子が点在しているので配線を考えて好きなところを選びます。
LEDの端子は3ピンと4ピンが両方あるので、使用するファンの端子を確認する必要がありました。

説明書を読みながら落ち着いて作業したら、問題なく配線も完了しました。


今回初めて配線をしてみて思ったのは、一番大変なのはケースファンの配線です。
ファンが増えるごとにケース内のケーブルのごちゃつきがひどくなっていきます。
しかし、ケースファン付属で事前に配線した状態のケースなら、そのケーブルもきれいにまとめられているのでケース内もスッキリしているし、複雑な配線に頭を悩ませる必要もないので初心者にはケースファン付属タイプのケースをおすすめします!

配線後のケース背面
配線後のケース背面
配線後のケース背面
サイド機能パネルを閉めた状態

グラフィックボード取り付け

使用するグラフィックボードはNVIDIA GeForce RTX 4070(3連ファンタイプ)です。
また、サポートステーも同時に取り付けます。

グラフィックボード取り付け

マザーボードのPCI-Expressスロットにグラフィックボードの端子を差し込みます。
そのために、どの辺りにグラフィックボードが来るかあたりをつけてケースの拡張スロットカバーを外します。
PCI-Expressスロットのレバーが下がっているのを確認したら、グラフィックボードの取り付けです。

レバーがしっかり上に上がるまで押し込みます。
IOパネル部分と同じで、しっかり取り付けられていてもスロットカバー部分に少し余裕があって、しっかりはまっている感じはしませんでした。
スロットカバー部分にねじで固定して、電源ケーブルを差し込んだらグラフィックボードの取付完了です。

サポートステーはねじをケース内に何度も落として大変だったので、しっかりと取り付ける位置や順番を考えてやりましょう。

これで組み立て終了です!

動作確認

緊張の瞬間です。
コンセント、モニターにつないで電源を入れます。
光り輝くLED、無事にBIOSが表示されました。初期不良などの問題があったときの対処も不安点の一つでしたが、今回はパーツに問題はなさそうでした。

回らないファン

回らないケースファンが一つありましたが、とりあえずハブの接続部分を押し込んだらちゃんと回ってくれました。

組み立て終えて

ケースはそれなりに重いので配線の時など表にしたり裏にしたり、力を使います。
細かいパーツも扱うので繊細さも必要ですし、説明書を読むための集中力も必要です。
ねじを隙間に落としたりするのも、結構なストレスになりました。

大きなトラブルはなく計5時間ほどの作業でした。

その日のうちに終わりましたが、朝から適度に休憩しながら丸一日使うか、2日間かけて取り組むぐらいの気持ちで行ったほうが良いかもしれません。

自作PC
自作PC

最終的にCPUクーラーをK6-WHに取り換えて完成しました。

まとめ

自作PCの組み立ては、説明書をよく読み、丁寧に作業を進めることが重要です。自分だけのPCを作り上げた時の達成感は、何物にも代えがたいものがありました。

この記事があなたの自作PC組み立ての役に立つことを願っています。